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バロックアンサンブル上越2016 佐渡・上越公演 [公演プログラム]

バロックアンサンブル上越(モダン楽器による演奏)
 佐渡市小木公演 2016年6月25日(土)18:00開演(17:30開場)
  マリンプラザ小木(南佐渡案内所) (新潟県佐渡市小木町1935-26)
 上越公演 2016年6月26日(日)16:00開演(15:30開場)
  カトリック高田教会 聖堂 (新潟県上越市西城町2-3-12)

演奏曲目
上越公演
クリストフ・グラウプナー Christoph Graupner (1683-1760)
 序曲(組曲)ホ長調  GWV437(抜粋)
 日本初演?以前に演奏された情報がありましたら
 メールでご連絡いただけますと幸いです。

ゲオルグ・フィリップ・テレマン
 Georg Philipp Telemann (1681-1767)
 弦楽四重奏曲 イ長調 TWV40:200

ヨハン・ゼバスチャン・バッハ
 Johann Sebastian Bach (1685-1750)
 音楽の捧げ物BWV1079より3声のリチェルカーレ

ヨハン・ゼバスチャン・バッハ
 Johann Sebastian Bach (1685-1750)
 教会カンタータ第49番(全曲)BWV49

佐渡公演
アントニオ・ヴィヴァルディ
 Antonio Vivaldi(1678-1741)
 「和声と創意への試み第1集『四季』」より春 RV269 第1楽章
ジョージ・フレデリック・ハンデル(ヘンデル)
 George Frideric Handel (1685-1759)
 オペラ「セルセ」よりオンブラ・マイ・フ(懐かしい木陰)
ヨハン・ゼバスチャン・バッハ
 Johann Sebastian Bach (1685-1750)
 教会カンタータ第147番より「主よ人の望みの喜びよ」
 管弦楽組曲第3番より「G線上のアリア」
 音楽の捧げ物より3声のリチェルカーレ、5度のカノニカ
ヨハン・ゼバスチャン・バッハ=シャルル・グノー
 J.S.Bach=Charles Gounod
 アヴェ・マリア
ヨハン・パッヘルベル
 Johann Pachelbel
 カノン

ヨハン・ゼバスチャン・バッハ
 Johann Sebastian Bach (1685-1750)
 教会カンタータ第49番(全曲) BWV49

演奏者
 ソプラノ:長谷川みちる
 バリトン:長谷川 徹
 オーボエダモーレ:藤原 満
 ヴァイオリン:奈良秀樹
 ヴァイオリン:伊野江利子
 ヴィオラ:渡辺みほ
 チェロ:上野敦子
 チェンバロ:笠原恒則
佐渡公演 特別賛助出演:弦楽座
 ヴァイオリン:十河佐智子
 チェロ:中務浩

入場料:500円(全席自由、当日同じ)
主催:バロックアンサンブル上越
チケット販売、お問い合わせ:
 出演者またはjoetsubach-2016@yahoo.co.jp(藤原)にご連絡ください。

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音楽の捧げ物(バッハ) [曲目解説]

ヨハン・ゼバスチャン・バッハ Johann Sebastian Bach (1685-1750)
音楽の捧げ物 Musikalisches Opfer BWV1079より

3声のリチェルカーレ Ricercare
2016年上越公演、佐渡公演演奏者
 チェンバロ:笠原恒則

5度のカノニカ Fuga Canonica in Epidiapente
2016年佐渡公演演奏者
 ヴァイオリン:奈良秀樹、十河佐智子(特別賛助)
 チェロ:中務浩(特別賛助)

作曲:1747年
1747年バッハはプロイセンのフリードリヒ大王の宮廷に招かれ、
王から与えられた旋律を使って即興演奏を行った。2ヶ月後その
主題を基に16曲の曲集を仕上げ、「王の命による主題と付属物を
カノン様式で解決した」と献辞を付け王に献呈した。

献辞はラテン語で"Regis Iussu Cantio Et Reliqua Canonica
Arte Resoluta"とあり頭文字をつなぐと"RICERCAR"となる。
リチェルカーレとはフーガあるいはカノンの様式の古い名前で
あり、言葉遊びの一種である。

2曲のリチェルカーレと10曲のカノンについては楽器編成や
曲順など不明で、演奏者の創意に委ねられている部分が大きい。

王の主題
RIC.jpg

3声のリチェルカーレ
チェンバロ1台で演奏される。曲集の中では
比較的単純な曲ではあるが、1台の楽器で一つの主題から
3つの声部が見事に展開される。

5度のカノニカ
高音の2声部が5度(ド−ソの関係)で追いかけ、絡み合う。
今回は高音をヴァイオリン2台、低音をチェロで演奏する。

楽譜:初版、旧バッハ全集31.2、新バッハ全集VIII/1

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春(ヴィヴァルディ) [曲目解説]

アントニオ・ヴィヴァルディ Antonio Vivaldi(1678-1741)
 「和声と創意の試み」作品8第1集「四季」より
 ヴァイオリン協奏曲第1番ホ長調「春」第1楽章 "La primavera"
初版:1725年
ソネット:ヴィヴァルディ作?

2018年上越公演演奏者
 ヴァイオリン:伊野江利子(ソロ),奈良秀樹
 ヴィオラ:和田意織 チェロ:金山美樹
 チェンバロ:笠原恒則
 高田高校管弦楽団弦楽セクション

2016年佐渡公演演奏者
 ヴァイオリン:奈良秀樹(ソロ),十河佐智子(特別賛助),伊野江利子
 ヴィオラ:渡辺みほ チェロ:中務浩(特別賛助)
 チェンバロ:笠原恒則

ヴィヴァルディはヘンデル、バッハとほぼ同時期のイタリアの作曲家。
「四季」はクラシックのヴァイオリン協奏曲の中でも最も有名なもので
「春」「夏」「秋」「冬」の4曲からなり、それぞれの楽章には
ソネット(4行詩)がついている。

「春が来てはしゃぐ小鳥たちは陽気な歌でよろこび迎え、泉は
そよ風の息吹に、やさしくこんこんと湧き出る。黒いマントで空を
覆いつつ、気高い稲妻と雷が春の到来を告げに来る。口上が終わった
あとに 小鳥たちが再び、魅惑的な声で歌い出す。」

楽譜:初版Michel-Charles Le Cène、リコルディ社全集版
Bärenreiter社版(C. Hogwood編)

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カノン(パッヘルベル) [曲目解説]

ヨハン・パッヘルベル Johann Pachelbel (1653-1706)
3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノン ニ長調
Canon a 3 Violini con Baßo continuo
作曲:1680年頃

2018年上越公演演奏者
 ヴァイオリン:伊野江利子, 奈良秀樹, 和田意織
 チェロ:金山美樹、チェンバロ:笠原恒則
 高田高校管弦楽団弦楽セクション

2016年佐渡公演演奏者
 ヴァイオリン:奈良秀樹,十河佐智子(特別賛助),伊野江利子 
 ヴィオラ:渡辺みほ チェロ:上野敦子 、中務浩(特別賛助)
 チェンバロ:笠原恒則

パッヘルベルはJ.S.バッハより一世代上のドイツの作曲家。
バッハ家と親交があり、J.S.バッハの長兄ヨハン・クリストフ・
バッハはパッヘルベルの弟子。

カノンは一つの旋律を楽器や歌で順番に開始して演奏する曲の形式。
この曲では2小節ずつずらして3台のヴァイオリンが同じ旋律を
演奏する。原曲の編成にヴィオラで和声を追加して演奏する。

楽譜:自筆譜(ベルリン国立図書館)

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G線上のアリア(バッハ) [曲目解説]

ヨハン・ゼバスチャン・バッハ
 Johann Sebastian Bach (1685-1750)
組曲(序曲)第3番 BWV1068 第2曲エア Air
作曲:1730年以前

2016年佐渡公演演奏者
 ヴァイオリン:奈良秀樹、十河佐智子(特別賛助)
 ヴィオラ:渡辺みほ チェロ:上野敦子

「エア」とは歌のこと。5曲から成る管弦楽組曲第3番のうちの1曲。
わずか18小節の曲であるが、低音の落ち着いた歩みに美しい旋律が
導かれ、内声部が絶妙に絡む文句なしの名曲。

ドイツのヴァイオリニストのヴィルヘルミが1871年にヴァイオリンの
一番低い弦G線で弾くように編曲したものが当時有名になったため、
「G線上のアリア」と呼ばれるようになった。実際にはこの編曲以外で
ヴァイオリンのG線で旋律が弾かれることはほとんどない。

楽譜:一部自筆パート譜(ベルリン国立図書館)、旧バッハ全集31.1
新バッハ全集VII/1

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主よ人の望みの喜びよ(バッハ) [曲目解説]

ヨハン・ゼバスチャン・バッハ
 Johann Sebastian Bach (1685-1750)
教会カンタータ第147番「心と口と行いと生きざまもて」より
コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
コラール歌詞:マルティン・ヤーン(Martin Janus)
初演:1723年7月2日ライプツィヒ、マリア訪問の祝日

2016年佐渡公演演奏者
 ソプラノ:長谷川みちる バリトン:長谷川徹 テノール:藤原 満
 ヴァイオリン:奈良秀樹,十河佐智子(特別賛助),伊野江利子
 ヴィオラ:渡辺みほ チェロ:上野敦子 、中務浩(特別賛助)
 チェンバロ:笠原恒則

原曲は2部構成の大規模な教会カンタータ。1723年5月にバッハは
ライプツィヒのトーマスカントル(音楽監督)となり、直後にカン
タータ75番、6月にカンタータ21番、76番、7月にこの曲と次々と
大作カンタータを初演しており、気合いがうかがわれる。

「主よ、人の望みの喜びよ」はクラシック音楽の中でも最も有名な
曲の一つ。このカンタータでも前半(第6曲)および後半(第10曲)の
最後の2回歌われる。この2曲は歌詞のみ異なり、それぞれヤーンの
ドイツ語コラールの第6節と第16節を用いている。

第10曲の歌詞はイギリスの詩人Bridgesにより19世紀に
"Jesu, Joy of Man's Desiring"と翻訳され、さらに日本語訳した
「主よ、人の望みの喜びよ」として有名になった。

楽譜:自筆譜スコア(ベルリン国立図書館)、旧バッハ全集30巻
新バッハ全集I/28

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オンブラ・マイ・フ(ヘンデル) [曲目解説]

ジョージ・フレデリック・ハンデル(ヘンデル)
  George Frideric Handel (1685-1759)
オンブラ・マイ・フ(懐かしい木陰) Ombra mai fü
歌詞:ハンデル
初演:1738年4月15日ロンドン

2018年上越公演演奏者
 バリトン:長谷川徹 オーボエダモーレ:藤原 満
 ヴァイオリン:奈良秀樹、伊野江利子
 ヴィオラ:和田意織 チェロ:金山美樹  チェンバロ:笠原恒則
 高田高校管弦楽団弦楽セクション

2016年佐渡公演演奏者
 バリトン:長谷川徹 オーボエダモーレ:藤原 満
 ヴァイオリン:奈良秀樹、十河佐智子(特別賛助)、伊野江利子
 ヴィオラ:渡辺みほ チェロ:上野敦子  チェンバロ:笠原恒則

オペラ「セルセ」(Serse, Xerxes, 1738年)第1幕第1場、オペラの
初めに歌われるペルシャ王セルセ(クセルクセス1世)のアリア。
王が帰国途中プラタナスの大樹を気に入ってしまったという伝承に
よっている。作曲当時はカストラート(去勢された男性歌手)に
よって歌われた。

もともとヘンデルのオペラアリアの中でも有名な曲であるが、
日本ではキャスリーン・バトルによる演奏が1980年代後半に
テレビCMで使われ大ヒットとなった。
伴奏にオーボエダモーレも加えた編曲版で演奏する。

歌詞(イタリア語)
Ombra mai fù di vegetabile,
cara ed amabile, soave più

歌詞対訳
(プラタナスの)木陰よ
何よりいとおしく愛らしく快いもの

楽譜:ヘンデル協会版

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アヴェマリア(バッハー=グノー) [曲目解説]

ヨハン・ゼバスチャン・バッハ
  Johann Sebastian Bach (1685-1750)
シャルル・フランソワ・グノー
 Charles François Gounod (1818-1893)
アヴェ・マリア Méditation sur le premier Prélude de S. Bach

2016年佐渡公演演奏者
 ソプラノ:長谷川みちる チェンバロ:笠原恒則

原曲はバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻第1曲の前奏曲。
百年以上後の1853年、フランスの作曲家グノーがヴァイオリンまたは
チェロのために全く新しい旋律を付け加えて、「瞑想曲」"Méditation"と
名付けて出版された。その後グノー自身が、独唱および混声合唱歌曲に
編曲している。多くの音楽家がさらに様々な編成用に編曲している。

「アヴェマリア」の中でも有名な曲で、ラテン語歌詞のものでは一番有名。
ちなみにシューベルトのアヴェマリア(エレンの歌)はドイツ語、
ヴァヴィロフのアヴェマリア(いわゆるカッチーニのアヴェマリア)は
"Ave Maria"を繰り返すのみ。

楽譜:IMSLP

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